世界3大がっかり #3 [フォトエッセイ]
コペンハーゲンの人魚姫の像、シンガポールのマーライオンとともに、日本人観光客をがっかりさせる、世界的に有名な観光名所「世界3大がっかり」の3つめは、ブリュッセルの小便小僧。
ブリュッセルの小便小僧にがっかりしたという人の感想の大半は「意外と小さい」というものだ。
ちなみに、彼の身長は56㎝。
これは人間だと生後6ヵ月ころの身長なので、確かに小さいには小さい。
でも、まあ、こんなもんだろう。だから、私は別にがっかりするほどではなかった。逆に、2メートルもあったら、ちょっとコワイ。
「小僧」なのだから。
1619年にフラマン人彫刻家ジェローム・デュケノワにより製作された小便小僧は、「ブリュッセルの最長老市民」であり、市民から「ジュリアン 」と呼ばれて、親しまれている。
これは、昔、侵略者が城壁を爆破しようとしかけた爆弾の導火線に小便をかけて消し、町を救った少年Juliaanske （愛称：ジュリアン）の武勇伝に由来する説による（小便小僧の由来にはもうひとつ別の説もある）。
「ジュリアン」は、文豪ビクトル・ユーゴが「世界で最も美しい広場」と賞賛したグラン・プラスに面して建つ市庁舎の裏手、エチューブ通りの片隅にあるが、グラン・プラスからは誰か観光客について行けばたどりつけるし、その道々にはさまざまな「ジュリアン」グッズを売る土産物屋が軒を連ねている。日本人観光客の一部ががっかりしようと、「ジュリアン」に会いに来る人は絶えず、彼の周りは常に世界各地から訪れた観光客で賑わっている。
私が訪れたときは生まれたままの姿だったが、「ジュリアン」は「世界一の衣装持ち」としても有名で、世界各国から贈られた800着以上の衣装を持っているとそうだ（2009年現在）。
それとは対照的に、私にはどうしても辛く感じられたのが、小便少女の像「ジャンネケ・ピス」。
1997年、「ジュリアン」のほど近く、ブッチャーズ通りに、“通行人を楽しませるために”設置されたそうだが、このスタイルを見て“楽しめる”人はそんなにいないのではないだろうか。
男の子は子どものころ、一度は「おしっこ飛ばし」で友だちと競い合って遊ぶものらしいが、女の子は決してそんなことはしない。
そういうことだ。
しかも、どういう理由かわからないが、「ジャンネケ・ピス」は、南京錠のかかった鉄格子の奥に置かれている。ブッチャーズ通りは袋小路で、そうでなくてもなんとなく暗いカンジなのに、この鉄格子と南京錠が一層その暗さを助長しているように思えた。
「ジャンネケ・ピス」はポストカードにもなっていて、その収益はエイズ患者の為に使われているそうだが、訪れる観光客はまばらで、寂しい雰囲気が漂っていた。
せめて、洋服くらい着せてあげたらどうだろう？
ブリュッセルの小便小僧にがっかりしたという人の感想の大半は「意外と小さい」というものだ。
ちなみに、彼の身長は56㎝。
これは人間だと生後6ヵ月ころの身長なので、確かに小さいには小さい。
でも、まあ、こんなもんだろう。だから、私は別にがっかりするほどではなかった。逆に、2メートルもあったら、ちょっとコワイ。
「小僧」なのだから。
1619年にフラマン人彫刻家ジェローム・デュケノワにより製作された小便小僧は、「ブリュッセルの最長老市民」であり、市民から「ジュリアン 」と呼ばれて、親しまれている。
これは、昔、侵略者が城壁を爆破しようとしかけた爆弾の導火線に小便をかけて消し、町を救った少年Juliaanske （愛称：ジュリアン）の武勇伝に由来する説による（小便小僧の由来にはもうひとつ別の説もある）。
「ジュリアン」は、文豪ビクトル・ユーゴが「世界で最も美しい広場」と賞賛したグラン・プラスに面して建つ市庁舎の裏手、エチューブ通りの片隅にあるが、グラン・プラスからは誰か観光客について行けばたどりつけるし、その道々にはさまざまな「ジュリアン」グッズを売る土産物屋が軒を連ねている。日本人観光客の一部ががっかりしようと、「ジュリアン」に会いに来る人は絶えず、彼の周りは常に世界各地から訪れた観光客で賑わっている。
私が訪れたときは生まれたままの姿だったが、「ジュリアン」は「世界一の衣装持ち」としても有名で、世界各国から贈られた800着以上の衣装を持っているとそうだ（2009年現在）。
それとは対照的に、私にはどうしても辛く感じられたのが、小便少女の像「ジャンネケ・ピス」。
1997年、「ジュリアン」のほど近く、ブッチャーズ通りに、“通行人を楽しませるために”設置されたそうだが、このスタイルを見て“楽しめる”人はそんなにいないのではないだろうか。
男の子は子どものころ、一度は「おしっこ飛ばし」で友だちと競い合って遊ぶものらしいが、女の子は決してそんなことはしない。
そういうことだ。
しかも、どういう理由かわからないが、「ジャンネケ・ピス」は、南京錠のかかった鉄格子の奥に置かれている。ブッチャーズ通りは袋小路で、そうでなくてもなんとなく暗いカンジなのに、この鉄格子と南京錠が一層その暗さを助長しているように思えた。
「ジャンネケ・ピス」はポストカードにもなっていて、その収益はエイズ患者の為に使われているそうだが、訪れる観光客はまばらで、寂しい雰囲気が漂っていた。
せめて、洋服くらい着せてあげたらどうだろう？
小便少女は見たくないです…
僕の近所に立ったままするオバさんが居るんです。
思い出してしまった＾＾；
by 銀四郎 (2009-09-19 07:04)
ジュリアンにそんな武勇伝が！！！
ただの立ち小便だと思っててゴメン。
by mine (2009-09-19 07:09)
小便少女は確かに･･･ダメですね。。
by BNR32 (2009-09-19 07:32)
シャレにしても、少女じゃちょっと可哀そう。。。
インド巡るなら大きなショールが必要よっていわれてたけど、
なんとか一度も使わずにすみました～、(≧艸≦;
by kimiko (2009-09-19 08:34)
皆さんとの話題がずれますが、
二枚目の写真、
よくもまあこのように高い塔が倒れないものだと感心したします。西洋のこうした建物を見る度、昔の人たちの建築技術が高かったことに感心させられます。
by 寂光 (2009-09-19 08:40)
もし２メートルもあったら
小便も凄いことになりそう。
by こうちゃん (2009-09-19 09:26)
こんにちはー。私はジャンケネピス、良かったと思いましたよー。
たしかに行為として見たら抵抗があるかもしれません…が、
正面から見て、精緻な肉感再現が美しい美術品と感じました。
美術も写真も様々な見方ができるから楽しいですね。少し違いますが
オルセーにあるクールベ「世界の起源」を思い出しました。
by いと〜 (2009-09-19 10:25)
勉強になりました。
ボクも英雄になりたいです。
by しんたま (2009-09-19 18:16)
そうだったんですか、「小便小僧」。
オランダでも水の洩る堤防の穴に指を入れて、街を救ったのも「少年」だったような・・・やはり、国を救うのは、万国共通「若い人」ってことか・・・・日本も見習わなければ。
by esme (2009-09-19 20:07)
みなさま、ご訪問ありがとうございます。
>銀四郎さん、
今どき、そんなおばさんいるんですかあ？
よく父が、田舎のばーさんはみんな立ってする
って言ってたのを思い出してしまいました。。。
>mineさん、
子どものころ、
家の前の公園に小便小僧があったんですが、
私も長いこと、いたずら小僧の象徴だと思ってました。。。
>BNR32さん、
う〜ん、女性としては、ちょっと辛いですね。。。
>kimikoさん、
えっ、、、インドって、現地の人だけでなく、
観光客もなんですかあああ。。。
行ってみたいんですが、覚悟が必要ですね。
私、お腹、ゆるいんですよね。
>寂光さん、
本当、そう思います。
コンピュータとか、重機とかなかった時代に
よくあんなものを作り、
そして、何世紀を経ても現存してるって、
本当にすごいですよね。
>こうちゃん、
以前、ビール会社のイベントで、
「あそこ」からビールを出して、飲み放題！
ってのがあったそうですよ。
>いと〜さん、
そうですね、視点や価値観っていうのは
人それぞれですから、難しいですね。
おっしゃるとおり、だからこそ、楽しく、
奥深いなと改めて思いました。
>しんたまさん、
がんばれば、なれますよ！
>esmeさん、
特に、狩猟民族には「勇者」が必要なのだと思います。
子どもが憧れ、女性が恋焦がれることで、民族全体のテンションが上がるんですね、きっと。
日本は、農耕民族ですから、長老の経験のほうがありがたかったのかもしれません。。。
by cjlewis (2009-09-20 20:51)
小便少女がいるなんて、初めて知りました(@_@)
この子にも英雄伝はあるのでしょうか？
たんに対にするために作ったのなら、なんだか哀しいです・・
by rantan-nya (2009-09-20 21:23)
小便少女でしたか最後の写真。
私はてっきりウン〇座り小僧かと思ってしまいやした。
by tasuchan (2009-09-20 22:50)
三大がっかりのトリを飾るのはこいつでしたか。なるほどです。
しかし小便小僧が英雄だったりとか、小便少女がいるとか、知らないことばかりでたいへん勉強になりました。ありがとうございます。
by 21世紀中年 (2009-09-20 23:07)
ご訪問＆niceありがとうございました。
ポルシェセンター世田谷には私の営業担当がいるので
特別、用事もないのに毎週の様に行って銀座方面へ飲みに行っています。
ポルシェセンター世田谷は自宅からドライブには丁度良い距離で
隣には私の大好きな叙々苑もありますし暇をみては行っております。
あの辺りにお住まいが、あるとはとても羨ましいです。
by ビアンカ (2009-09-21 08:00)
先日は携帯からだったので再訪させていただきました☆
５６センチなんですね。。。
３大がっかり楽しませていただきました♪
しかし2枚目のお写真、とても素敵な場所ですね～＾＾
by gyaro (2009-09-21 10:31)
>rantan-nyaさん、
“通行人を楽しませるために”としか
わからないのですが、1997年と新しいものなので、
小便小僧と「対」ということなのかなあ？
だったら、もうちょっと別の「対」のほうが、
個人的にはよかったなあ。。。
>tasuchanさん、
洋服着た、ヤンキーねえチャンだったら、
それはそれで面白いかも！
>21世紀中年さん、
恐れ入ります。
でも、実はトリじゃなかったりして。。。
>ビアンカさん、
暮らしやすいとこではありますが、
クルマがないと、非常に不便なとこで
ございます。（だから家賃が安い）
私はポルシェではないドイツ車に乗っていましたが、
諸事情により手放してしまったので、
今は結構不便してます。。。
>gyaroさん、
再ご訪問、ありがとうございます。
欧州には、建物に囲まれた「広場」というのが
たくさんありますが、本当にどこも素敵です。
市民の憩いの場なんでしょうね。
by cjlewis (2009-09-21 10:59)
ブリュッセルの小便小僧
私も、がっかりしませんでした。
かわいかったです～＾＾
by miyoko (2009-09-21 12:22)
「ジャンネケ・ピス」・・・知りませんでした。
是非、洋服、着せてあげてほしいです・・・
小便小僧はかわいいのに・・・小便少女はなんだかね・・
by たま (2009-09-21 16:52)
>miyokoさん、
市民の方々に大事にされ、愛されているのを
すっごく、感じました。
観光客より、そっちのほうが大切だって思いました。
>たまさん、
アート的には、、、ってことは、
私はよくわかんないんですが、
小便小僧とは対照的な寂しさを感じました。
存在してるんだったら、そう少し、
日が当たってもらいたいです。。。
by cjlewis (2009-09-21 22:14)
少女はNGでしょう Σ(￣▽￣lll
by Marjo (2009-09-22 13:54)
>Marjoさん、
う〜ん、ちょっとね、
芸術以前に、見てるのが辛かったです。
by cjlewis (2009-09-22 17:25)
お洋服を是非！女の子ですからね。うん。かわいそうだ。
by カエル (2009-09-24 23:36)
>カエルさん、
芸術的にはどうかわかんないですが、、、
見方によっては、実は細部がすごくリアルなんですよ。
で、せめて隠してほしいと思ってしまったのが、
第一印象でした。。。
by cjlewis (2009-09-25 00:41)