Mews [フォトエッセイ]
ロンドンの中心部にはMewsと呼ばれる、石畳の小道がところどころにある。
"Mews"という英単語は一般的なアメリカ英語の辞書には載っていないので、日本では知らない人が多いと思うが、おおざっぱに言えば馬小屋。ただし、"Stable"とは違う。
日本でもお金持ちや重職にある人は専属運転手を雇ったり、ハイヤーと契約したりしているが、昔のロンドンはそれが馬車だった。
お金持ちが住む家の裏には必ず専属の御者が馬と馬車とともに寝泊まりしている家があり、ご主人様から声がかかるとすぐ馬車を出せるよう待機していたそうだ。
だから、大きな家が建ち並ぶ通りの1本裏手には、たいてい、車屋のトラさんばかりか住む、ロンドン風長屋があった。
この、馬小屋兼御者の住居がMews。
そのMewsの前の通りが、今はMewsと呼ばれている(RDと同じような使われ方で地名となっている)。
元々、Mewsは1階が馬小屋と馬車を止めておくスペースになっていて、2階が御者の寝室というつくりだったそうだが、今では家主が思い思いの改装を施し、メゾネット住宅として活用されている。
このような家は"Mews House"と呼ばれ、馬車置き場だった部分の天井が2階まで吹き抜けになっていることなどから、改装のしがいがあるらしく、メディア関係の人やアーティストなどに特に人気が高いそうだ。
私は、この写真のMewsの中の1軒に、間借りしていたことがあるのだが(Mewsについて、上記のようなことを教えてくれたのは大家さん)、CMなどのロケ地に使われることも多いそうで、ここでも、去年(2001年)クルマのCM撮影をやっていた大家さんが言っていた。
日本だと、ロケ地探しはかなり骨の折れる作業なのに、こんな絵になるところが、街の中心地にあるなんて、うらやましい限りだ。
毎朝7時、石畳を歩く馬の蹄の音で目覚めていた日々(さすがに馬車ではなく、近所の乗馬クラブの馬がハイドパークにある馬場に行くために歩いている音だったが)は、ほんの7年前のことなのに、すごく昔のことのように感じられる。
"Mews"という英単語は一般的なアメリカ英語の辞書には載っていないので、日本では知らない人が多いと思うが、おおざっぱに言えば馬小屋。ただし、"Stable"とは違う。
日本でもお金持ちや重職にある人は専属運転手を雇ったり、ハイヤーと契約したりしているが、昔のロンドンはそれが馬車だった。
お金持ちが住む家の裏には必ず専属の御者が馬と馬車とともに寝泊まりしている家があり、ご主人様から声がかかるとすぐ馬車を出せるよう待機していたそうだ。
だから、大きな家が建ち並ぶ通りの1本裏手には、たいてい、車屋のトラさんばかりか住む、ロンドン風長屋があった。
この、馬小屋兼御者の住居がMews。
そのMewsの前の通りが、今はMewsと呼ばれている(RDと同じような使われ方で地名となっている)。
元々、Mewsは1階が馬小屋と馬車を止めておくスペースになっていて、2階が御者の寝室というつくりだったそうだが、今では家主が思い思いの改装を施し、メゾネット住宅として活用されている。
このような家は"Mews House"と呼ばれ、馬車置き場だった部分の天井が2階まで吹き抜けになっていることなどから、改装のしがいがあるらしく、メディア関係の人やアーティストなどに特に人気が高いそうだ。
私は、この写真のMewsの中の1軒に、間借りしていたことがあるのだが(Mewsについて、上記のようなことを教えてくれたのは大家さん)、CMなどのロケ地に使われることも多いそうで、ここでも、去年(2001年)クルマのCM撮影をやっていた大家さんが言っていた。
日本だと、ロケ地探しはかなり骨の折れる作業なのに、こんな絵になるところが、街の中心地にあるなんて、うらやましい限りだ。
毎朝7時、石畳を歩く馬の蹄の音で目覚めていた日々(さすがに馬車ではなく、近所の乗馬クラブの馬がハイドパークにある馬場に行くために歩いている音だったが)は、ほんの7年前のことなのに、すごく昔のことのように感じられる。
大学のゲート、1枚目みたいなアングルで
撮ればよかったな~と後悔している私です^^;
車のCMのロケ地をまとめた写真集とか
でたらいいんですけどね~♪
by gyaro (2009-10-27 04:30)
おはようございます♪ 本当、絵になりますね~・・・。
日本と違う空気が伝わってきます!
やはり外国は刺激になりますね。いろいろと。
ありがとうございました~!
by CANDy (2009-10-27 07:35)
「石畳を歩く馬の蹄の音で目覚めていた」なんて
かなりオシャレ!
by よーちゃん (2009-10-27 08:35)
僕んちの方はホント田舎なんで馬に乗ったおじサンをたまに見かけるんですよ。。。^^;
by 銀四郎 (2009-10-27 09:52)
ソネブロ、一向に軽くなりませんねぇ。
写真ブログになかなか戻せませんワ!(>_<)
by 多夢 (2009-10-27 13:04)
馬の蹄の音って好きです♪
一度は、馬に乗ってみたいですね~(^^)
by SIBA (2009-10-27 13:46)
mewsってなんて発音するのが正しいですか?
素敵だなぁ。
改造するのも楽しそうですねぇ。
by カエル (2009-10-27 13:57)
「チャグチャグ馬コ」しか知りませんが
モノクロの写真の雰囲気良いですね♪
by coffee.cup (2009-10-27 14:00)
石畳に馬の蹄の音が響く朝、
時の流れがゆっくり流れているようで、ステキですね。
by pipopo (2009-10-27 17:16)
Londonは、もっと年齢が行ってから
行けば、よかったなぁーと、20代で行ったときに
思いました。
by こうちゃん (2009-10-27 17:30)
「転石苔を生ぜず」ということわざを思い出しました。
イギリスらしいですね。
by chillout (2009-10-27 19:15)
昔の西部劇の酒場みたい、面白いつくりですね♪
by aya (2009-10-27 20:48)
街中に馬が走る音がコッポ♪、コッポ♪と響くなんて
素敵ですよね。ヨーロッパの町並みでこそ似合うのでしょうが・・・。
by adelie (2009-10-27 23:33)
古い建物が、今でも使い方を変えて大事に使われているんですね。「もったいない」の精神というより、建物への考え方が違うのかもしれません。日本とは・・
by esme (2009-10-27 23:59)
馬の蹄の音。聞こえてきそうです。いつもいつも素敵な写真ばかりですね。
by 広島ピアノ (2009-10-28 18:05)
みなさま、ご訪問ありがとうございます!
>gyaroさん、
大学、12月にまた行かれるんですよね。
素敵な写真、期待してま~す。
そういえば以前、人気ドラマのロケ地を紹介してるサイトがありましたっけ。。。
でも、カメラマンや編集者は、いかに人の知らない、素敵なロケ場所を探すかってことに命かけてたりします。
>CANDyさん、
ありがとうございます。
機会があったら、ぜひ、若いうちに行ってみてください。
必ずカルチャーショックを受けると思いますが、世界は広いんだということを理解できる大人になっていただきたいな。
>よーちゃん、
爽やかに目覚められるときはいいんですけど、二日酔いの日とかは、結構頭に響いたりします。。。
前記事でパブは11時閉店と書きましたが、当然“ヤミ”営業は存在するわけで、、、
>銀四郎さん、
ええっ、馬に乗ったおじさんが近所に普通にいるんですか?
それはのどかでいいですね。
馬で飲みに行ったら、飲酒運転になるのかなあ?
>多夢さん、
そうですね。特に夜はひどいですよね。
急にデザインが変わったのは、それが原因だったんですね。
また、お写真、楽しみにしてます。
>SIBAさん、
実は私、ハイドパークで乗ってました。
気持いいですよ、ぜひ!
>カエルさん、
Mewsは、まんま「ミューズ[mju:z]」です。
ギリシャ神話の女神とまったく同じ発音です。
この通りのMews Houseに住んでいる人たちは結構近所つきあいがあって、何軒かにおじゃましたことがあるのですが、内装や間取りは、本当、それぞれ個性的でしたね。
>coffee.cupさん、
ありがとうございます。
チャグチャグ馬っ子は、近所の馬事公苑でイベントがあったとき、一度だけ見たことがありますが、とってもきれいでした。
>pipopoさん、
ロンドンでは、た~だ、ブラブラしてるだけの生活だったんですが、毎朝、馬の蹄の音がすると、「朝だな~」って。
今の東京での生活と比べると、なんて優雅だったんだろって懐かしく思います。
>こうちゃん、
また、ぜひ、行ってくださいよぉ~
きっと、写真撮りたいところだらけだと思いますよ。
>chilloutさん、
そう、そう、
A rolling stone gathers no moss.
って、英国と米国ではまったく逆の意味なんですよね。
「不良ロックグループ」というイメージの強いローリングストーンズのグループ名は、米国的意味に由来していますが、実は全員パブリックスクール出のお坊ちゃん。
一方、「優等生」的イメージのビートルズは、全員労働者階級出身。
このへんも非常にイギリスらしいと思ってしまいます。
>ayaさん、
実は、元々のMewsにそっくりな建物を日本でも見たことがあります。
今もあるかはわからないのですが、大井競馬場の横にいくつも並んでいた厩舎、1階が馬小屋で2階は調教師が住んでる長屋になってました。
>adelieさん、
そうですね、石づくりの街並みにこそ似合うのかもしれません。
さすがに、普通の馬が公道を歩いているのは、ここのように乗馬クラブの通り道になっているところ以外では見ませんでしたが、イベントなどがあると、騎馬警官は日常的に出動していました。目線が高くて、小回りがきくので、警備に向いているみたいです。
>esmeさん、
地震が少ない、石づくりの文化っていうのもあるでしょうが、確かに「もったいない」の感覚は違うと思いました。
というか、「もったいない」とか「ケチ」とかいう感覚がない気がします。
例えば、屋上のタンクに一度水をためて使う住宅の給水システム、短時間に大量に使うとすぐタンクが空になって、出なくなっちゃって、日本人から見ると非常に不便なんですが、英国人はあまり不便だと思ってないらしく、だからもっといいシステムを考えようとは思っていないみたいなんです。
>広島ピアノさん、
ありがとうございます。恐縮です。
by cjlewis (2009-10-28 22:59)
馬の蹄の音で起床とは、趣がありますね。
そんな体験を一度してみたいです^^
by るる (2009-10-29 07:54)
LONDON かなり昔に行きました。確か。サッカーの
ワールドカップ中で。外出はするなと言われましたが、
パブで飲んでた記憶が思い出されます^^
by LUCKY13 (2009-10-29 16:04)
>るるさん、
考えてみたら、そんな音で目覚められる場所って、
そんなにないですよね。
つくずく、いい体験しました。。。
>LUCKY13さん、
私が住んでいた2002年は、日本でワールドカップが開催された年なんですが、時差の関係でTV中継は早朝~昼でした。イングランドの試合が昼にあった日、街中はクルマも人もすごいまばらな状態で、人はほとんどパブにいましたねえ。
みんなで楽しく盛り上がっているときはいいんですが、誰か1人がケンカしだすと、連鎖的に方々で始まっちゃうんで、手がつけられなくなるんです。。。
by cjlewis (2009-10-29 16:57)
コメント&ご訪問ありがとうございます!
by delfin (2009-10-29 22:32)